
いつも通りの朝。
いつも通りうめちゃんと一緒に家を出て仕事先に向かう。
そして、えりかは午前中だけだった仕事を終え、昼過ぎに帰宅。

ただいまぁ〜とわたしが帰って来たのを確認すると共に、
ブレアがなぜか寝室の扉を開けてと催促し始める。
??????????
どうしてそんなに寝室に行きたがるのか?
不思議に思いながら寝室の扉を開ける。

するとブレア、寝室に入った途端、脇目も振らずに部屋の隅の一カ所を目指す。
何かを取りたいけれど、届かずに取れない様子。
何があるのか不思議に思いながらそこをのぞき込むとブレアお気に入りのコットンボール。
前の日の夜に寝室に持ち込んだものの、ベッドの上から落としてしまい自分では取れない場所へ。
うめちゃんもエリカも寝ていので取ってもらうことも出来ない。
仕方なくそのまま諦めたんだろう。

普段、いたずらばかりするブレアの悪さを防ぐために、
寝室や書斎、エリカの部屋・・・・・・ありとあらゆる部屋のドアは閉めて出かける。
マロンとブレアが行き来できるのはリビングと玄関をつなぐ廊下だけだ。
もちろんこの日もブレアのコットンボールのことなど気づくはずも無く
寝室の扉はしっかり閉めて出かけた。

うめちゃんとエリカが仕事に出かけたあとに、
昨日の夜に落としたコットンボールのことを思い出したに違いない。
「しまった!うかうかしている間に寝室のドアを閉められた!!」
きっとそんなふうに思ったのかもしれない。

ちゃんと前の日の夜のことを覚えてたブレア。
`エリカが帰って来て、やっとお気に入りのコットンボールを取ってもらえる`
ブレアの心の声が聞こえたような気がした。
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